風邪は完治したにもかかわらず、咳だけ残るという経験をされたことがある方も少なくないのではないでしょうか。
病院から咳止めをもらっているのに、なかなか症状が改善しないこともあるかもしれません。
また、夜になると咳がひどくなるという人も多いでしょう。
夜間の席は、質の良い睡眠の妨げになり、疲れが抜けない原因にもなります。
仕事をしている最中は、たとえマスクをしていたとしても、周りからの印象は良くありません。
いずれにしても、咳の症状は早期に対策をしたいものです。
今回は、咳が止まらない時に考えたいことと、対策についてまとめてみました。
夜に咳がひどくなる原因
副交感神経の働きが強くなる
夜に咳がひどくなる原因は、副交感神経の働きが強くなることが挙げられます。
自律神経には交感神経と副交感神経がありますが、夜寝る前にリラックスした状態になると、副交感神経が優位に働く状態になります。
自律神経の働きに一つに、内臓や気管などの働きをコントロールして、体内環境を調整するというものがありますが、副交感神経が強くなると、気管内径が狭くなり呼吸がゆっくりになります。
その為、喘息の状態に近くなるため、咳が日中よりもひどくなると言われています。
仰向けの姿勢に注意
仰向けの姿勢になると、気道が圧迫されますので、咳が出やすくなります。
これは、入眠しているか否かではなく体勢の問題なので、仰向けになってくつろぐ習慣がある人は苦しんだことはあるのではないでしょうか。
寝る時は、横向きの姿勢になることで、気道の確保がされ呼吸がしやすくなります。
また、寝る時に上半身が高くなるように布団の下に何かを敷くことで楽な姿勢になります。
介護用のベッドなどでいう、上半身を起こした状態が好ましいです。
咳が止まらない時の対策「はちみつ」を取る
はちみつには、抗酸化作用・殺菌作用があり、免疫力を高める効果があるようです。
はちみつを直接舐めるというだけでも効果はありますが、温かい飲み物に溶かして飲むことで、喉の乾燥を防ぐこともできるので、おすすめです。
以前、某飲料メーカーではちみつレモンという人気のジュースがあり私はそれが大好きだったのですが、温かいお湯にはちみつを溶かして、レモン汁を一緒に飲むことで味わいもよく、健康的です。
レモンも抗酸化作用があり、生活習慣病を予防する効果があるスーパーフルーツです。
はちみつは、咳が止まらない時だけでなく、体に良い影響を及ぼしますので日頃から意識して摂取することが進められています。
免疫力が上がり、風邪の予防にもなりますので、咳が出る根源を防ぐことができます。
人は症状が出てはじめて対策に乗り出しますが、日頃から予防しておくことが大切であると改めて考えさせられます。
長引く咳に至った症状を正確に伝えよう
長引く咳には注意が必要ですが、「咳が止まらない」と言っても、原因は様々です。
そして、医者にかかったとしても、話をして心拍を聞いた程度では、原因の究明ができず、薬を処方してもらってもなかなか咳が止まらないということはあると思います。
医師は医療に関しての、プロフェッショナルなので、どのような症状が出たらどのような対応をするのがふさわしいかは、私たち一般人よりも当然ながら知っています。
しかしながら、咳が出るようになるまでにどのような背景があったかや、自身がどのような状態かということは、医者よりも自分自身の方がわかっているはずです。
そういう意味では、患者の話から病状を推測し、適切な処方をする事が必要という点で、医者も知識だけでなくコミュニケーション能力が必要ということにはなりますが、医者にも当たり外れがあるので、そうも言っていられません。
もし、咳が続くようであれば、しっかりと自分自身のことを理解して、それを医者に伝えることが適切な処置をしてもらうことが苦しみから逃れられる最短距離なのかもしれません。
一日も早く、みなさんの苦しい咳が治まりますように願っております。