皆さんは、これまで取得してきた「資格」はいくつありますか?
日本には、数多くの資格試験が存在しており、毎週末至る場所で行われています。
英語検定や漢字検定など、学生時代から触れる機会が多いものから、聞き覚えの無いような資格までいれると、無数に存在していると言っても過言ではないでしょう。
では、なぜそんなにも多くの資格が存在しているのでしょうか?
日本人は資格好きだと言われますが、間違いなく理由のひとつでしょう。
今回は、日本人が資格好きである理由と、資格取得に際して気をつけるべき考えについて解説していきたいと思います。
日本人はなぜ資格が好き?

日本人の国民性のひとつに「真面目」というものがありますが、その事が影響していると思います。
日本人が資格が好きな理由には下記3点があると考えます。
- 就職や転職に有利だから
- 自分の能力の証明になるから
- 取り組んだ事が形として残るから
就職や転職に有利だから
就職や転職に有利に働くというのは、資格を取る側からすると重要な事であり、資格を取得する理由の筆頭でしょう。
確かに、就職になる資格はあると思いますし、資格が無いと就く事ができないような職業もあります。
そのような資格がある反面、資格の有無が就職や転職にあまり影響しない資格もある事もまた事実です。
自分の能力の証明になるから
英語が得意です。という漠然としたものよりも、TOEICで900点を取得しました。という事の方がより具体的に能力を証明する事が出来ます。
資格を保有する事で、漠然とした能力をより具体的に証明できる事は大きいですし、だからこそ、就職や転職に有利になると言えるでしょう。
しかし、資格を保有しているかどうかだけでははかれない能力もあれば、同じ資格を保有していても能力に差が出るのは自然な事です。
取り組んだ事が形として残るから
何かに挑戦すると時に、資格取得を目標としてもうける事はあると思います。
たしかに、目指すものがあるとモチベーションを継続しやすくなるものです。
せっかく頑張ってきた事であれば何か形として残したいと思う心理が発生しているのでしょう。
資格取得でつけるべき事。

資格を取得する事は目標の設定やモチベーションの維持と言う面でも良い事ではあります。
しかし、資格を取得する事が目的になっているのであれば注意が必要です。
資格を取る目的は、上記した3点を含め様々だとは思いますが、資格は能力を証明するものではありますが、能力そのものではありません。
また、資格と言ってもあまりに数が多いので、資格を持っていたとしてもほとんど役に立たないというものも多数ある事も事実です。
資格はたくさんとればその分安定に繋がるという考えは間違いです。
もし、資格があるから大丈夫と安心する事はやめるようにしましょう。
資格をとって満足するのではなく、そこからがスタートだと思い、能力をさらに磨く事言う事を忘れてはいけません。
資格取得してからどう活動するかを考えるべき

たしかに、一緒に働いている同僚が「○○の資格を持っている」という話を聞くと純粋にすごい!とは思います。
しかし、おそらくこのようなシチュエーションの場合で言える事は、資格を生かして働けていないという事ではないでしょうか。
たくさんの資格を持っている人は、幅広い知識を保有しているとも言えますが、反対にその知識を取得する為に使った時間は、実務に生かしきれてないとも言えます。
資格はゴールではなく、スタートだと思い、取得した資格を生かして実務経験を積み、その道のプロフェッショナルを目指していくべきでしょう。