「世界幸福度報告」の2019年版が公表されました。(毎年3月20日に国連より公表)
2019年の日本のランキングは、58位/156ヵ国 と過去最低となりました。
日本って幸せな国なのでは…?と思うのですが、なぜこんなにも幸福度が低いのでしょうか。
2019年版の世界幸福度報告の内容を確認して感じたことや、これからどのような考えを持って生きていくべきかを考えてみました。
「世界幸福度報告」における幸福の基準とは
「世界幸福度報告」の幸福度は、以下の6つの項目より算出されます。
(1)人口当たりのGDP(対数)
(2)社会支援(困ったときに頼ることができる親戚や友人がいるか)
(3)健康寿命
(4)選択の自由度(人生で何をするのか選択の自由に満足しているか)
(5)寛容さ(過去1ヶ月の間にチャリティなど寄付をしたことがあるか)
(6)腐敗の認識(不満・悲しみ・怒りの少なさ、社会・政府に腐敗が蔓延していないか)
価値観は個人によってが異なるので、幸福度報告の基準項目に異論のある方もいるかもしれませんが、私自身は上記の6項目は、確かに幸せにおいて重要だと感じます。
日本の特徴としては、人口当たりのGDP(24位)や健康寿命(2位)が上位に来ているのに対して、寛容さ(94位)が極端に低いということがあります。
このデータを見ると日本人が寛容さがないというように見えますが、このような結果になったのは、宗教的な背景を持つチャリティーという文化が根付いてい無いからだと感じます。
また、社会問題になっている孤独死の問題や、ストレス社会による自殺問題、政治不信などもこのランキングに反映されているように感じます。
この調査から、考えないといけないことは山ほどあるな、という風に感じました。
人の基準で考えることでより高い水準の幸福を
欧米の価値観を基準した結果ではありますが、人の価値感を基準に考えることで、自身では気づかなかった幸福を知ることができるかもしれません。
例年ではありますが、日本の寛容さの順位の低さは際立っています。
日本は災害大国ですが、被災された方の生活等をメディアで目にすることは多くても、なかなか行動に起こせない人が多いと思います。(私自身がその一人です。)
現地に行くことができなくても募金ならできます。
困った人を助けることは、満たされた気持ちを手にすることができますので、相手の為だけでなく自分の為にもなります。
自身がつらい時に助けてもらったことのある人であれば、他の人を助けたいという考えが出てくるのは自然なことだと思います。
生活水準が下がると自分のことで精一杯になってしまうかもしれませんが、もっと困っている人がいるんだという想像力と助けようという寛容さは持っておきたいと感じさせられました。
幸福について理解し実現させる為に行動を起こす
あなたが幸福だと感じることに、何か基準はありますか?
より幸せを感じて生きていきたいのであれば、何をしたら幸せなのかの基準を知っておくべきです。
何が君の幸せ? 何をして喜ぶ? わからないまま終わる。 そんなのは嫌だ。
~アンパンマーチより~
美味しいご飯を食べた。好きな異性とデートした。家族旅行をした。
こんなことがあると、幸福を感じる人は多いかもしれません。
しかし、それらの裏には、お金や人間関係・健康・自由・助け合い・生活、があって、はじめて成立していることを忘れてはいけません。
何が幸福であるかを理解したら、その幸福を手にするために行動を起こしましょう。
幸せは待ってても訪れてきません。
しあわせは 歩いてこない。だから 歩いてゆくんだね。 ~三六五歩のマーチより~
人や国によって環境が異なるので、実現できる幸せは異なると思います。
しかしながら、幸せを求めることやそれに向かい行動することはできます。
幸い日本では、実現するために行動する自由があることは間違いありません。
今できるひとつの行動が、未来の幸せに繋がると信じています。