将来に対して漠然とした不安を持っている人は多いかと思いますが、その不安の正体は何でしょうか?
何が起こるか分からないからこそ、不安を感じるもの。
未来のことは誰にもわかりませんが、予測をして備えることはできます。
今回はライフイベント表を作ることの重要性について説きたいと思います。
ライフイベントとは

ライフイベントとは、名前の通り人生で起こる大きなイベントのことです。
20代前半での就職や、20〜30代での結婚、40代での子供の教育資金、50代からは親の介護等、年代ごとに考えられる項目ばいくつかあります。
予想されるライフイベントを個人や家族単位で時系列で並べたものが「ライフイベント表」です。
住宅は生涯賃貸なのか?マイホームを持つか?で支出のタイミングは変わりますし、居住するエリアにより生活コストも変わってきます。
車を持つか持たないかで年間にかかる支出額も大きく変わってきます。
どういう人生を送るかにより発生するライフイベントは異なりますが、将来の見通しを立てる上でとても役に立ちます。
今後の人生でどのくらいのお金が必要になるかを知ることは、ライフイベント無しには語れません。
ファイナンシャルプランナーという名の保険屋さんが、どのくらいの保障が必要かを可視化する為に、ヒアリングの段階でライフイベント表を作成するのはその為です。
ライフイベント表を作る意義
・どんな未来にしたいか考えるきっかけになる
未来はどうなるかわからない。だからこそつける意義があると思います。
数年先に自分になっていたいか、どんな生活を送りたいか、その為にはいくらのお金が必要でその為には何をするべきか?
ライフイベント表の作成を通して、どんな未来にしたいのか目標として活用することができます。
・金銭面での対策を考えることができる
未来はわかりませんが、30歳で子どもができた人が40歳の時に子どもが10歳になっていることは優に想像できるはずです。
15歳で入学の卒業と高校の入学、18歳で高校の卒業と大学の入学があるとすると45歳・48歳でそれぞれ大きな支出がある可能性が予測できます。
子どもが2人の場合は?両親が高齢で介護が必要になるとしたら?
イベントがあるたびにお金はかかりますし、イベントが重なることも往々にしてあります。
ライフイベント表を作成することで、予めお金が必要な時期を把握したい昨を考えることができるようになるのです。
人生100年時代に備えよう

ライフイベント表と考えると、何をすれば良いかわからないと言う意見もあるかもしれませんが、難しく考える必要はありません。
まずは、西暦と自分と家族の年齢を記入して10年後、20年後まで数字を並べていく。これがライフイベント表のベースとなります。
日本FP協会のサイトより、ライフイベント表のデータを無料でダウンロードできるのでフォーマットに悩んだ場合は利用するのも良いでしょう。
将来への蓄えは必要だと漠然と理解しているものの、なかなか貯金が増えないという人は、ライフイベント表を作成することで意識が変わるはずです。
なんとかなるさ!は通用しません。
年々、人の平均寿命は伸び続け、人生100年時代と言われるようになりました。
子どもの教育資金で蓄えを使い切って、老後資金の目処が立たないという話も良く耳にします。
ライフワーク表を作成し、予測と計画により人生100年豊かに暮らせるように備えましょう。