人の会話を聞いている中で、その言葉遣いに違和感を覚えたことは誰しも一度はあるかと思います。
私自身、そのいくつかの中に「なるほどですね」という言葉があります。
第三者的立ち位置で聞いていて違和感があるのはもちろん、自分に言われるとなぜだかイラッとしてしまうワードでもあります。
今回は「なるほどですね」が正しい日本語なのか?
また、なぜ「なるほどですね」と言われるとイラッとしてしまうのかについて考えてみました。
目次
「なるほどですね」はNGワード?
「なるほど」は、他人の言葉を受けて納得したり、同意した時に使う言葉です。
しかし、「なるほど〜」というのは丁寧ではないので、「なるほど」に「ですね」をくっつけて「なるほどですね」という言葉が使われているように感じます。
若い世代では使われることが多い言葉のように感じますが、ビジネスのシチュエーションでは、時としてNGワードになるので気を付けましょう。
そもそも「なるほど」というのは納得を示す言葉ですが、目上の人に対して使う言葉ではありません。
たとえ、「ですね」をつけた所でそのことに変わりはありません。
相づちのレパートリーの1つとして「なるほどですね」を使っている人もいるかもしれませんが、他の言葉で置き換えた方が良いでしょう。
「なるほどですね」が聞いていてむかつく理由
①ちゃんと話を聞いていないように感じるから
「なるほどですね」という相づちや同意は、若者言葉と言う印象が強く、話を聞いていないように感じられがちです。
「最近の若者は〜」という言葉はいつの時代でも言われるものです。
若者が話を聞かない、というのが受け手の思い込みであったとしても、そう受け取られてしまった時点でマイナスであると理解しましょう。
②うすっぺらい言葉で舐められたように感じるから
「なるほど」という言葉自体、目上の人に使うべき言葉では無いので舐められたように感じられてしまします。
たとえ、「ですね」をつけたところで変わりませんし、敬語が使えない人が使ううすっぺらい言葉のように受け取られてしまいます。
③不適格な言葉で響きそのものが不快に感じるから
「なるほど」と独り言のように言うのであれば、納得したのか…と話し手も終わるかもしれません。
しかし、「なるほどですね」となった途端に、明確に話し手に対しての言葉へと変わります。
なかなか聞き慣れない人からすると、不適格な言葉に違和感を覚え、不快に感じるのでしょう。
日本語は難しいからこそ・・・
あなたは「なるほどですね」という同意の言葉を使っていないでしょうか?
「なるほどですね」と言っている側は、悪気無く使っていると思いますし、不快に思われる可能性があるなんて気にしたことは無いでしょう。
もちろん受け手によっては、特に違和感を感じないし、気にしない人もいるでしょう。
ただ、日本語として不適格であること、不快に感じる人がいるという事実からも「なるほどですね」というワードは避ける方が良いです。
日本語は複雑で難しいですが、だからこそ細かい表現に意識をして、正しい言葉を使いたいものです。