新入社員として働きはじめて数年はがむしゃらに頑張り、キツいことは多いけど自身の成長を感じられた。
しかし20代後半〜30代にさしかかる頃には、仕事にも慣れ、なんとなくやりがいに欠けるように感じてしまっている。
そんなことってありませんか?
「あ〜オレって何のために働いていんだろう?」
「お金の為に働いてるんだけど、それだけってのも…」
漠然と考えてしまいますよね。
今回はそんな悩みの原因をERG理論を利用して考えたいたいと思います。
目次
ERG理論とは
ERG理論とは、人間の欲求を「生存・関係・成長」の3つの階層で考えられたモチベーション理論になります。
1972年にアルダルファーによって提唱されました。
(E=Existence)生存欲求
人間として生存するためのベースとなる欲求。
仕事に求めることで言うと、給与や労働時間などにあたる。
(R=Relatedness)関係欲求
人間関係を良好に保ちたいと言う欲求。
仕事に求めることで言うと、上司・部下・同僚・社外で関わる取引先を含め、働く上で関わる人との人間関係にあたる。
(G=Growth)成長欲求
自分の置かれた環境で成長をして言いたいという欲求。
仕事に求めることで言うと、仕事のやりがいや成長を感じられる環境にあたる。
アルダルファーのERG理論の特徴
・基本的には【生存欲求→関係欲求→成長欲求】の順で、満たそうとする。
・上位の欲求が満たされないと、下位の欲求に目が向くようになる。
・下位の欲求が満たされなくても、同時に3つの要求を満たそうともする。
自分の価値観を理解する
あなたが仕事に求めるものは何でしょうか?
生存欲求をお金、関係欲求を職場の人間関係、成長欲求をやりがいとした時に何を重視するでしょうか?
転職サイトなどを見ると、基本給や業務内容などは把握できるとしても、職場の人間関係まではわかりません。
仕事にやりがいを感じられるかどうかは、尚更です。
まずは、自分自身が何に価値を感じるかは分析し理解することはできます。
例えば、
A.激務でも良いからとにかく高収入を得られる環境
B.仕事にやりがいは無いが社内の関係が良好で働きやすい環境
C.給料は低くても良いからやりたいことのできる環境
このような環境があった時に、あなたならどの環境を選ぶでしょうか?
自分自身の価値観が理解できていないのであれば、仮に転職をしたとしても失敗するのは目に見えています。
悩んでいるのは満たされている証拠
お金以外の働く理由を考え悩むことは、実は満たされていることであるとも言えます。
最低限の生存欲求が満たされ、お金や時間に余裕が生まれた状態であることの裏返しだからです。
また、悩み考えることは「生存欲求」「関係欲求」「成長欲求」を同時に満たそうとするという理論が正であるのであれば、とても自然なことです。
悩み考えることで、自分自身の幸せの価値観に向き合うことができます。
お金以外の働く理由を考えることは、より豊かな人生を目指していく上での過程です。
悩みか考えることは面倒くさいし辛いですが、大切なことでもあるのです。