近頃「退職代行」というサービスを耳にする機会が増えてきました。
学生のアルバイトじゃないんだし、辞める時は正式に辞める意思と謝意を表明し円満退職になるように行動するべきだ!という主張は確かにわかります。
しかしながら、そうすることが難しいからお金を払ってまでも退職代行を利用する人がいるのではないでしょうか?
もし辞めることを言い出しづらいようなブラック企業ならば、そういった環境を作った会社側にも落ち度はあるのではないでしょうか?
今回は、退職代行サービスを使うメリット・デメリットと利用法などについてまとめて見ました。
目次
退職代行を利用するメリット
- 上司からの引き止めを受けずに済む
- 即日退職ができる
- 精神的苦痛がなく辞められる
上司から引き止めを受けずに済む
退職時によく聞く話ですが、退職をしたい旨を伝えたところ上司に引き止められるということがあると思います。
辞める時まで気を遣わないといけないのはおかしな話ですが、ブラックな職場の場合なかなか辞めることができないのも現実だと思います。
退職代行を利用した場合は、代行業者が退職の手続きを行ってくれるので引き止めを受けることもなく会社を辞めることはできます。
即日退職ができる
会社も急に辞められると業務上問題があるのでほとんどの会社の就業規則に「会社を辞める○ヶ月前までに申告をすること」という記載があることかと思います。
しかし、就業規則はあくまでも会社が定めた規則であって法的効力はないので即日退職をすることはできます。
直接辞めると伝えた場合は、成立しないことが多いですが環境にどうしても耐えきれず、すぐに辞めたいというときは退職代行を利用することで即日退職を実現することができます。
精神的苦痛がなく辞められる
一番のメリットといっても良いかもしれませんが、追い込まれた状況の場合「辞める」ということが苦痛で、その後のやり取りを想像するのも嫌だということがあると思います。
無理をすることが必ずしも正しいことではありません。逃げることが必要な時もあります。
お金を払ってでも、精神的苦痛を感じたくないという程追い込まれているのであれば、利用する価値はあると思います。
退職代行のデメリット
- 費用の負担がある
- 辞めた会社との人と会いづらくなる
- 法的な交渉まではしてもらえない
費用の負担がある
当然ですが、代行業者を利用するのには費用がかかります。(相場は3万円〜7万円)
本来であれば会社を辞めることを伝えることにお金がかからないので、勿体ないと言えばそれまでではあります。
上司に辞めると言う精神的ストレスと代行業者にし払う費用を天秤にかけて検討してみるのが良いでしょう。
辞めた会社との人と会いづらくなる
退職代行サービスはまだまだ浸透しておらず、受け手の印象はかなり悪いです。
直属の上司は言うまでもないですが、他の社員からも良いようには思われず関係を続けることは難しいように感じます。
個別で本当に仲の良い人を除き、人間関係が無くなると思うくらいでちょうど良いでしょう。
法的な交渉まではしてもらえないこともある
代行業者の仕事はあくまでも退職の意思を本人に変わり伝えることです。
例えば、職場のストレスが原因で精神を病んでしまった場合の損害賠償などはできません。
また、弁護士がいない場合は有給消化や退職金の交渉ができないので、予め必要であれば弁護士のいる退職代行業者を選択しておく必要があります。
逃げることは必ずしも悪ではない
自分自身で辞めると切り出し、どれだけ説得されても辞めるものは辞める!という意思があり、それをはっきりと伝えられる環境にいる人にこのサービスは必要ないと思います。
しかし、パワハラやセクハラが横行している環境で精神的にも肉体的にも苦痛があり、限界を感じているような人は利用を検討するのも悪くはないと思います。
自分で言いたくても言えないような環境を作っている会社側にも責任はありますし、会社としてもそれに気付く機会になるかもしれません。
本当に辛い時に、逃げることは必ずしも悪ではないはずです。
大切なのはしっかりと切り替えをして、前に進むことです。
