将来に対して漠然と不安を感じることは誰しもあるのではないでしょうか?
健康や人間関係など様々な不安がある中で、「お金」の不安は一部の富裕層を除き多くの人が持っている不安の最上位にあげられると思います。
ではどうすれば、将来への不安を消すことが出来るでしょうか。
私は不安を無くす方法のひとつに「買わない習慣を身につける」ということがあると考えます。
今回は「買わない習慣」を作ることで「将来への不安を無くす」ことに繋がるということについて考えて見ました。
なぜ人は将来に不安を感じるのか?

人間は生きながらえるため、無意識のうち現状を維持し安全を求める本能があります。
しかしながら、この先どうなるのかがわからない状況にある場合、現状維持が難しいと理解しどうしようと思うはずです。
「これはまずい…」と気持ち、これが「不安」の正体です。
不安を感じるというとネガティブなイメージではますが、不安を感じるということは対策をする良い機会とも言えます。
貯蓄が全く無くても不安を感じない人がいるのは、備えが無いことに対してまずいという気持ちが無いからです。
将来に不安に感じているのであれば、そこからがスタートだと知り、いかにして不安を無くしていくかを考えていきましょう。
買わない習慣で将来の不安は消える?

ではどうすれば、不安は消えるでしょうか?
現状維持が人間の本能であるのであれば「現状を生涯維持できるだけの貯蓄を持つ」ことが不安を無くす方法ということになるでしょう。
しかしながら、老後資金が2000万円不足しているというようなトピックスもある通り、いきなりはそれだけの貯蓄を作るのは宝くじでも当てない限り難しいものです。
それならば、時間をかけて少しずつ貯蓄を増やしていくしかありませんが、もうひとつ方法があると気付きます。
それは、生活にかかるコストを極限まで下げ、月の支出を減らすことで必要な老後資金飲み通しを小さくするということです。
そもそも2000万円問題は、老後夫婦の1ヶ月あたりの消費支出を23.5万円と過程した上での話です。[月に5.5万不足×12ヶ月×30年→1980万円]不足額の話になります。
1ヶ月18万円で生活をしていける環境が想定できれば、2000万円不足するということはありません。
若いうちから、買わない習慣を身に付けておき生活レベルを下げることで、将来の不安を無くすことに繋がります。
当然、今後受給できる年金は減り、老後不足する額はますます増えていき幾ら足りないのか見通しを立てることさえも難しい現代ですが、不安が完全に消し去ることは出来ないでしょう。
しかし、だからこそ、まずは買い物をしない習慣を身につけ、生活コストを下げ、そのお金を貯金や投資に回していくべきなのです。
まずは買わないものを決めよう!

「買わない習慣」を身につけると簡単にいっても、生きていく為に不可欠な消費もあります。
衣・食・住と言われる通り、最低限の生活コストがそれに数えられるでしょう。
しかしその中でも必要でない消費もあるはずです。
・「衣」→最低限の衣装は必要だが、ブランド品や必要以上の衣服は見直し可能。
・「食」→健康を維持する為の食料は必要だが、外食や嗜好品は見直し可能。
・「住」→最低限の生活をする住居は必要だが、収入に見合わない住居は見直し可能。
あなたは、何を買わないと決めますか?
まずは、○○は買わないと決めることが大切です。そして、その決断でどのくらいの生活コストが下がるかを考えてみましょう。
買わないものを増やしていくことで、生活コストは確実に下がり、「買わない」ことが普通になっていきます。
本当に必要なものはそう多くはない

私自身、以前は浪費癖があり、毎日習慣的にコンビニに立ち寄る、ランチは毎日外食、飲み会にも頻繁に顔を出すという時代がありました。
今、考えると無駄なことをしていたということを感じますが、そういった出費が無くなった今、満たされた生活を送れていないか?と言うと決してそんなことはありません。
コンビニで買っていた朝食は家で食べ、ペットボトルは水筒に変え、喫煙にも成功。
ランチは毎日、弁当を持って出社し、飲み会も自費の飲み会は多くても1〜2回程度と決めています。
「買わない習慣」を身に付けたことにより、出費は減り貯蓄額は確実に増えてきています。
そして、本当に必要なものはそう多くはないということに気がつくことが出来ました。
何気ない普段の生活における出費の中で、実は本当の意味で必要ではないものは多く存在しています。
将来の不安を完全に無くすということは生きている限り、難しいでしょう。
しかしながら、買わない習慣で不安を小さくし、無くすことに繋がっていると考えます。
今の積み重ねが習慣になります。
まずは、何かひとつ買わないものを決めて、小さな習慣から作っていきませんか?