人が行動を起こす為には動機が必要な場合がほとんどです。
節約をしよう!と考える人は少なくはないと思いますが、何のために節約をするのでしょうか?
人によって目的は違うかと思いますが、何の為に家計簿をつけるのか?を明確にしておくべきです。
家計簿を継続する為にも「何のため?」が必要
家計簿を付ける目的として、「支出の管理をすること」があるのは当然のこととして、なぜ支出を管理する必要性があるのでしょう?
人によって目的は違うと思います。
旅行が好きで年に1回は海外に行きたいという人もいるでしょうし、高級ディナーを月に一回は堪能したいという人もいると思います。
好きなアニメやアイドルのグッズに囲まれることに最大の幸せを感じる人もいれば、好きな洋服を着て奇麗に着飾った自分でいることが第一という人もいるでしょう。
「何のため?」がなければ、苦痛で面倒くさい家計簿は続かずにすぐにやめてしまいます。
前述した4例は全て「消費」ということに換算されますが、使うことも貯めることと同じくらい重要なことです。
いずれにしても、「何のためにお金が必要なのか?」を常に考えておくことは大切です。
不安には具体的な数字で挑むしかない
「何のため?」というと何かやりたいが具体的にある訳ではないけど、将来が漠然と不安だから、その為にお金を貯めたいという人も多いと思います。
もちろんです。私自身もそうです。
不安と隣り合わせの生活は、とても幸せとは言うことは出来ません。
では、不安はどうすれば消すことが出来るのでしょうか?
不安の正体を明確化すれば、何をどのくらいすればいいか?具体的な数字を導きだせるものです。
例えば、老後の30年を1ヶ月25万円で生活すると仮定し、年金が20万もらえるものとすれば毎月のショート分5万円×12ヶ月×30年→1800万の貯蓄があれば安心ということがわかります。
2000万円問題が話題になりました。計算式に入る数字は人により異なりますが、あながち間違った情報ではないと思います。
しかし、逆に言うと毎月5万円を同じペースで30万積み立てていき、3%で運用することができれば2900万になりますし、毎月の積み立てが4万円の場合でも2300万円にはなるということがわかります。
ライフスタイルの変化により、毎月の出費を完全に読むことは出来ないですし、もらえる年金の額や受給開始の年齢もほぼほぼ遅くなるでしょう。
ただ仮にでもいいので、具体的な数字にしておくことで不安を和らげることは出来ます。
具体的な数字が見えてくれば、家計簿を見直し何の出費を抑えるべきか、どうすれば積み立てするお金を作れるかを知ることが出来るのです。
他人と比較しても仕方が無い
貯蓄を増やすにあたり、妨げになるものが「他人との比較」です。
これは、具体的にAさんはいくら貯金があるのに、私は全然だ…というような話ではありません。(そもそも簡単に貯蓄額は教えてくれないでしょうけど)
Aさんはいつも良いブランドの服を着ているし、Bさんは新車に乗り換えたらしい、などという見栄の話をしています。
資本主義経済で行きている限り、庶民がどんなに頑張った所でお金持ちには慣れません。良くて小金持ち程度でしょう。
しかし、見栄の為にお金を使っていては、小金持地にすらなることは出来ないでしょう。
冒頭に触れましたが、何に幸せを感じるかは人によって異なりますので、見栄を張って生きることに幸せを感じる人が多いのは事実です。
ただ、そういった見栄の為にお金を浪費し、本当にやりたいことにお金を使えないという事態は避けなければなりません。
まとめ
家計簿を付けることは、最もシンプルであり最も効果的な方法です。
しかしながら、「何のため?」かが明確でないと継続することは出来ません。
家計簿を付けることで、生活コストを知ることができ具体的な数字が打ち出せます。
将来への漠然とした不安は、具体的な目標数字を立てることで和らげることが出来ます。そのためにも家計簿は必要です。
そして、他人との比較は不要です。
本当に充実した人生にするためにやりたいことのためにお金を使うべきです。
いずれにしても、現状を知らないと何も始まりません。
家計の見直しは、「何のために働き、そして備えるのか?」考えるきっかけになることでしょう。