1年の終わりが近づいてくると、1年間の反省や翌年の目標などを立てる機会も増えるかと思います。
市場のデータでは、この1年はコロナ不況の影響もあり、貯金を減らした家計が多いようです。
貯金をする為には、具体的なプランを立てて生活を送らなければ、実現することは難しいと思って良いでしょう。
今回は、年間の目標額を100万円を1年で貯める具体的なプランと、長期投資の考え方について解説していきます。
1年間で100万円を貯める具体的なプラン
1年間で100万円を貯めることはかなりハードルが高いと思います。
それを理解した上で実現する為のプランを考えてみました。
①月ごとに貯金する額を明確にする
年間100万円だと数字が大きすぎるので、1ヶ月ごとに区切って考えるべきです。
100万円÷12ヶ月=8.33…万円。
ボーナスがある組織に所属しているのであれば、ボーナスの月だけ多めに入金するという考えもあります。
ただ、業績不振によりボーナスが減った企業も多いでしょうし、ボーナスに頼った組み立ては確実性を下げるという点でおすすめできません。
ボーナスを含まず、「毎月8.4万円を積み立てる」これができれば、年間100万円の貯金ができるという事がわかりました。
②差額で生活をする手段を考える
毎月8.4万円の積み立てと聞くと、よっぽどの高収入家計ではない限り難しいかも知れません。
ただ、貯めるときまた限りは、1つ1つ細かく見ていく必要があります。まずは固定費の見直しから。
家賃が2万円下がれば約1/4の埋め合わせができます。
保険も積み立てのものを解約し、掛け捨てのみで対応しましょう。
スマホもキャリアのSIMから、格安SIMに変えれば毎月3000〜4000円は下がります。
車を保有している場合は、手放す事で毎月2〜5万程度の削減に繋がります。
変動費に関しては、出費をカテゴリーごとにわけて計算し、無駄遣いを徹底的に洗い出していきましょう。
③足りないのであれば収入を増やす
毎月8.4万円を貯めるという事は、手取り収入が30万円あれば21.6万での生活。手取り収入が20万円であれば11.6万円での生活をするという事です。
1人暮らしか、家族と同居か?また居住地が都心なのか地方なのか?で、見直しの可否は変わってくると思います。
ただ、いずれにしても一定以上の収入が無ければ、現実的に貯金は難しいです。その場合は、支出を減らす事に加えて収入を増やす事を考えましょう。
一人暮らしの場合は、時間の制約は少ないはずですし、家族で暮らしているのであれば、働き手を増やすという選択もできるはずです。
時間が無い…スキルが無い…。そんな声が聞こえてくるかもしれませんが、生活を極限まで絞っても月8.4万が作れないのであれば、そうするしかありません。
本当に大切なのは必要額を知る事
順番が逆転してしまいましたが、そもそも100万円を貯める目的は何でしょうか?しかも1年で。
目的が明確になっていなければ、貯金を右肩上がりに増やしていく事は難しいです。
貯金の多くの目的が、「将来への備え」になるでしょうが、何に備える必要があるのでしょうか?また、いくらの備えがあれば充分と言えるのでしょうか?
よく耳にする「老後2000万円問題で」考えれば60歳までに2000万円を作っておけば安心いう事になります。
ただ、2000万円というのも国が言っている数字であって、個人によって必要額は変わってきます。
生活コストを極限まで下げて生活をして幸せ過ごせるのであれば、2000万円も備える必要は無いかもしれません。
いくら貯金があれば足りるのかは漠然とした悩みだからこそ、具体的に数字で落とし込む事で不安を小さくできます。
ここまで考える力がついてくれば、お金の面で苦労する事は減っていくでしょう。
老後問題は長期投資で解決する
では、仮に2000万円を30年間、貯金だけで作る場合1ヶ月当たり、いくら必要になるでしょうか?
・2000万円 ÷ 30 ÷ 12 → 5.55…万円 という事になります。
先ほどの8.4万円よりは低いですが、それでもまだ楽な数字ではありません。
ただし、これに投資で長期運用をするという視点を加えてみるといかがでしょうか?
https://www.rakuten-sec.co.jp/web/fund/saving/simulation/
(楽天積立かんたんシミュレーション | 投信積立 | 投資信託 | 楽天証券)
上記サイトより計算してみると,
30年5%で運用できれば「毎月24,301円」、3%での運用であっても「34,321円」の積み立てで達成できる事になります。
生活の見直しをし、2〜3万円程度毎月投資に回す事ができれば、老後の不安は消す事ができます。
生活コストが下がれば、その必要額はますます下がっていくという事です。
生活を見直し、作った貯金を投資に回す。
これこそが、「貯金をしたい理由と解決策」に繋がっているように感じます。