「老後資金が2000万円不足する」という話題が盛り上がりを見せておりますが、この話を聞いてどのように感じましたか?
うちは計画的に蓄えているから大丈夫!というのはごく一部の人で、多くは不安な気持ちに見舞われたのではないでしょうか。
2019年現在、日本の30代•40代で貯金ゼロの人の割合が約4分の1、貯金が100万円以下の割合が半数という状態だそうです。
貯金をする事が正義だとは断言できませんが、貯金がある事で心に余裕が生まれるのは事実だと思います。
今回は、貯金我できないという人が、貯金をするにあたり最初にするべき行動について解説したいと思います。
目次
貯金ができない人が最初にするべき行動

結論から申し上げると、貯金をする為に最初にするべき事は「現状を把握すること」です。
収入を増やすことでもなければ、支出を減らすことでもありません!
自分の家計を正確に理解し管理することです。
いやいや、家計のことくらいある程度は把握している!という方、本当でしょうか?
住居にかかる費用くらいは理解しているとして、先月の食費や光熱費がいくらだったか管理できていますか?
貯金ができない人の多くは、自分の収入と支出を把握できていないものです。
収入は多くても貯金ができない人も入れば、収入は少ないのに貯金ができている人もいます。
その違いは、家計を正確に把握できているかどうかに他なりません。
現状を把握することを最初の一歩にするべき理由

現状を把握する事から始める理由に下記3点があります。
- いくら貯金をしたいのか目標が定まらない
- 漠然と節約し漠然と節約生活が終わってしまう
- お金に興味を持つことが習慣になる
いくら貯金をしたいのか目標が定まらない
貯金をする為に、支出を減らそう!と考えるのは自然な事ではあります。
では、いくら支出を減らして、いくら貯金に回したいのかは決まっていますか?
貯金をする事が苦もなく感覚的にできてしまう人もいますが、そうでもない人は目標を立ててしっかりと取り組むことが大切です。
目標を定める為にも、現状の収入と支出くらいは把握しておくべきです。
手取り給与が20万円の人が、1ヶ月に10万円も貯金したいというのは、1人暮らしで相当ストイックでない限り難しいでしょう。
現実と乖離した目標は、やる気を削ぐだけで、長続きしない原因に繋がります。
漠然と節約し漠然と節約生活が終わってしまう
貯金をしたいもののできない人の特徴に、計画なしに漠然と節約を始めるという事があります。
我慢をして節約をしてもいくらお金が溜まったのかが見えないので、ストレスだけが増え、最終的には節約生活が終わってしまうという構造です。
節約はストレスを伴いますので、モチベーションの維持が必要になります。
お金の動きを可視化して、確実に増えていく事が目に見えれば、次の節約をする活力にも繋がります。
お金に興味を持つことが習慣になる
お金を管理できるようになると、お金に興味を持つことが習慣になります。
お金に関心を持ち、増やそうとすることは何も悪い事ではありません。
貯金をしたいと思う人間は正常で、お金に興味を持つ事が下世話だなんて、理屈が通りませんよね。
うちの家計は妻に任せているから大丈夫!というそこのサラリーマンのお父様も要注意ですよ!
妻には頭が上がらないから…と言いつつ、将来、困っても知りませんよ。
主導権を握る人がいるのは自然な事として、全く知らない事は危険かもしれません。
家計の事に迷わずに興味を持ちましょう!そして、夫婦で共有をしましょう。
いきなり徹底的に管理をする必要はない

家計管理をしようと思うと「家計簿」が思いつきますよね。
そしてもう一つの壁として「家計簿が続かない」ことが立ちはだかります。
続かない理由は何があるでしょうか?
・家計簿をつける時間がない ・何に使ったか覚えきれない ・単純に面倒くさい
色々と理由はあるかと思いますが、別に細かく円単位まで把握する必要はありません。
最初は週末に財布に入っているお金をメモして、翌週末に差額を出すだけでも、1週間にいくらお金を使ったかは把握できます。
そして、概算で良いので、何にいくら使ったのかを思い出して割り振れば良いのです。
支出が減ってくれば、家計簿を付ける手間も少なくなり、何に使ったか覚えていないであったり、面倒くさいということは無くなってきます。
家計簿を毎日つけて管理する!と身構えすぎず、現実を把握する事に重きを置きましょう!
この事が習慣化されれば、貯金ができる体質になってきていると言えるでしょう。
目標に向かって歩み始めたあなたを応援しています!